お小遣いは小4からが過半数
小1〜小3 | 28.1% |
小4〜小6 | 52.4% |
中学生 | 69% |
高校生 | 79.8% |
この調査結果を見て小3以下が約30%なのに対して小4以上は過半数に増えていることから、小4〜小6でお小遣いを始めるご家庭が多いようですね。
お小遣いの平均金額は?
小1〜小3は平均549円
1位 | 500円未満 | 64.5% |
2位 | 500円〜1000円 | 26.4% |
3位 | 1000円〜2000円 | 6.5% |
4位 | 2000円以上 | 2.5% |
小4〜小6は平均913円
1位 | 500円〜1000円 | 49.7% |
2位 | 500円未満 | 26.8% |
3位 | 1000円〜2000円 | 16.6% |
4位 | 2000円以上 | 6.4% |
中学生は平均2,213円
1位 | 1000円〜2000円 | 39.0% |
2位 | 2000円〜3000円 | 23.7% |
3位 | 500円〜1000円 | 15.2% |
4位 | 3000円〜4000円 | 12.7% |
高校生は平均4,967円
1位 | 5000円〜7000円 | 27.6% |
2位 | 4000円〜5000円 | 20.8% |
3位 | 3000円〜4000円 | 20.0% |
4位 | 2000円〜3000円 | 12.4% |
東京大学とベネッセが共同調査した子どもの生活と学びに関する親子調査2017によると、特に中学生・高校生で額が増える傾向があります。小学校と違い中学校・高校では交際費が一気に増えるのでその関係もあり、年々お小遣いの額は増えていくようですね。
お小遣い制の種類
どの方法が正解ということはなく、どれを選んでもメリット・デメリットがあります。ご家庭の考えや方針・お子様の生活スタイルや性格など考慮してぴったりのお小遣いを決めてくださいね!
定額制
約7割以上のご家庭で採用されているのが、学年と共に金額が増える「定額制」お小遣いです。
定額制のデメリットは「頑張らなくても入ってくるお金」に慣れてしまうことです。英検の合格やテストの点数など「〇〇ができれば〇〇円」というボーナスシステムと組み合わせるとマイナス要素が少し緩和されます。
報酬制・給与制
「〇〇したら〇〇円」などお小遣いを報酬という形で渡すのが「報酬制」。小学生以下のあまりお金を使う機会のない時期におすすめのスタイルです。
書いてある通り、「お金をくれないならやらない」となってしまうのがこの制度のマイナスポイント。お手伝いをお願いすると毎回お金を要求されるようになってしまい「そういうことじゃないのに!」とあげる側のストレスは高くなります。中学生以降もつづけるのであれば、定額制も組み合わせるのがおすすめ。
その都度制
額は決めずに、必要に応じてその都度あげるルールのお小遣いです。
ちなみに私も勉強や部活が忙しくて遊びに使う暇がなかったので、高校の時はこの方法で必要な時にもらってました。この年になると洋服など身の回りのものの購入も増えてきて、親が出すか・お小遣いの中でやりくりするかで結構分かれていました。
新しいお小遣い制
イー・ラーニング研究所調べの「2022年:お小遣い並びに新学年に向けての調査」にて定額制が大多数を取るなか、3位4位に選ばれたのは新しいお小遣い制度でした。時代とともに自分で考えて行動することの重要性が高まり、その影響がお小遣いにあらわれているようですね。
年俸制
その名の通り1年分を一度に渡してその中で1年間やりくりしてもらう方法。企業も年俸制が増えてきましたが、お小遣いも年俸制を採用しているお家があるなんてびっくりですよね!
1年お小遣いを運用するためお金の管理能力が一番つくと思います。ただその代わり難しさもダントツ。採用しているご家庭も最初は何ヶ月から初めて、半年、1年と期間をあけていくようですね。考える必要があるこのお小遣いの方法は年齢が幼すぎると難しいそうなので、小学生で慣らして中学生から年俸制にするのがおすすめ。
予算制
逆算して必要な金額を算出して、お小遣いをあげる方法です。自分で予算を考える新しいお小遣いのスタイルです!
予算制はその都度制の計画的バージョンといったところでしょうか。今月はいくら必要なのか計算することで自分の支出が把握しやすく、考えるきっかけになるというメリットもあります。ただ金額の上限がないので、お金の管理という面ではマイナス。予算をチェックなんて会社みたいで新しいですね!
お小遣いの使い方
用途別に分けて管理する
使用の目的別にお金を割り振り管理するのが効果的。例えば「半分は遊びに使うお金・3割は欲しいものを買うために貯金・2割は誰かのプレゼントのために貯金」など何のためのお金かお小遣いをもらったら分けるようにしましょう。実際に貯金箱を分けたり、どこかに記録をつけるとさらにおすすめ。自分がこの先使うであろうお金を前もって貯金することで、計画的なお金の使い方をすることができます。
もし予定通りに使えなくてもそれはそれで勉強。どうしてダメだったのか、何を余計に使っちゃったのか、どうすればよかったのかなど考えてトライアンドエラーするのもお小遣いの醍醐味です。
教えることが難しい経済全体のお金の流れを教えたい場合はゲームがおすすめですよ!
お小遣いの前借りや追加は絶対NG
お小遣いで一番やってはいけないのがお小遣いが足りなくなった時に前借り・追加などしてしまうことです。これをやってしまうと「足りないからまたもらえばいいや」となってしまい、お金の管理をする動機がなくなってしまいます。「足りない→もらう」ではなく、「足りない→管理の方法がよくない」の思考をつけてもらうようにしましょう。
月1回で足りなくなる子には週1回であげるようにするなど工夫して、決めたルール以外のお小遣いはあげないようにしましょう。