どの英語検定が自分に合っているのか、迷っていませんか?多くのテストがある中で、どれを受けるか決めるのは難しいかもしれません。だからといって全部受けていたら時間が足りない。そんなあなたでも、この記事を読めば適切な英語検定を選ぶプロセスを簡単になりますよ。各テストの違い、難易度、そしてどのような人がどのテストを受けると良いのかを説明します。では、さっそく英語能力試験の世界に飛び込んでみましょう!
どのテストが自分に合っているのかチェックしよう
さまざまなテストについて理解したら、次はどのテストが自分のニーズに最も合っているかを確認しましょう。志望校の入学要件や海外留学、会社の入社・昇格に使える英語の試験は何か。大学によっては、大学が用意した一般試験の受験を義務付けているところもありますし、IELTS、TOEFL、英検のいずれかを受け入れているところもあります。また、試験で扱われる分野の種類や、どのテストが最もあなたの言語能力を示す可能性が高いかについても考えてみてください。どのテストを受けたらいいかわからない場合は、模擬試験を受けて、どのテストならうまくできるかを確認するのもおすすめです!
海外留学をしたい人は「TOEFL」「IELTS」
TOEFLはアメリカの大学教育を反映した試験であるのに対して、IELTSはイギリスの大学教育を反映した試験です。なのでリスニングでも、TOEFLはアメリカ英語が多いのに対して、IELTSはイギリス英語が多く使われています。アメリカ留学する人はTOEFL、イギリス、ニュージーランド、ヨーロッパなどに留学する人はIELTSというセオリーはありますが、最近ではどちらも採用している学校が多いです。リスニング・スピーキングが得意な人はTOEFLの方がスコアが高くなりやすいようですよ。スピーキングよりもライティングが得意な人は、TOEFLよりもIELTSの方がいいかもしれません。
英語に関連する企業に入りたい人は「TOEIC」
TOEFLと混同している人が多いですが、TOEICは受験者の9割はアジア圏内の人で占められており、アジア圏のみでメジャーな英語試験です。社用語が英語の企業はもちろん、多くの企業でTOEICのスコアが有利に働きます。金融・商社・マスコミは英語で交渉するシーンが他業種よりも多いということで、700点以上を判断基準にしている企業も多いようです。そうでなくても、同じスペックの学生が2人いたら、英語が使える学生の方が企業は採用したいですよね。こちらのサイトに具体的な企業がまとめてるので気になる方はぜひ。
英語力を確かめたい人は「ケンブリッジ英検」「PTE Academic」
ケンブリッジ英検はその名の通りIELTSも開発したケンブリッジ大学が開発した英語試験で、世界12,000社以上で導入され、EU諸国では最も認知度の高い英語試験といわれています。暗記などで得た英語の知識を試すテストとは違い、英語の知識を使いこなせているかを試す、本当の英語力を問うテストとなっています。その証拠にスコアは生涯有効という特徴があります。ケンブリッジ英検のFCE(中級)を取得すれば英語圏やEU諸国のどこへ行っても、「仕事ができる程度」の英語力があると認められます。
PTEアカデミックはPearson Test of English Academicの略です。PTEは聞き馴染みが無いかもしれませんが、それは他の英語試験と違いPTEアカデミックまだ10年程しか経っておらず、歴史が浅いからです。主に英語を母国語としない人が海外の大学・大学院入学や、永住権、ビザ申請の際に求められる英語力証明のために受けられています。オーストラリアやニュージーランドではすでにビザ申請に使えたり、イギリスやカナダでも受け入れ始めています。IELTSでとれなくても、PTEでスコアに達したということもあるようです。スピーキングよりもリスニングが得意であれば、PTE Academicが最適な選択肢かもしれません。
高校・大学入学に使いたいなら「英検」
日本で最も認知度の高い英語試験といえば英検ですよね。基本的に3級以上あれば学校の入学に使うことができ、企業への就職でも2級以上であれば評価されます。
テストの難易度を比較しよう
テストの難易度は、学生の語学力の準備度合いによって変わります。TOEFLやPTE Academicは、IELTSよりも複雑な内容を含み、より厳しい採点システムを採用しているため、より難しいと考えられています。しかし、もし学生が教材を勉強し、十分な準備をしていれば、どのテストも簡単に受けることができます。
CEFR | 英検 | TOEIC | TOEFL | IELTS | ケンブリッジ 英検 | PTE Academic |
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C2 | 8.5-9.0 | CPE (200+) | 83〜 | |||
C1 | 1級 | 1305-1390 L&R 945~ S&W 360~ | 95-120 | 7.0-8.0 | CAE (180-199) | 65-82 |
B2 | 準1級 | 1095-1300 L&R 785~ S&W 310~ | 72-94 | 5.5-6.5 | FCE (160-179) | 43-64 |
B1 | 2級 | 790-1090 L&R 550~ S&W 240~ | 42-71 | 4.0-5.0 | PET (140-159) | 〜42 |
A2 | 準2級 | 385-785 L&R 225~ S&W 160~ | 3.0 | KET (120-139) | ||
A1 | 3級 | 200-380 L&R 120~ S&W 80~ | 2.0 |
CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力を測る国際的な指標のことです。TOEIC・英検しか受けたことがない私ですが、英検1級よりはTOEIC L&Rで945点以上出す方が楽そうだなと思ってしまいます。私のように高スコアを出しやすいテストと、苦手なテストがみなさんもあると思うので、あるテストで駄目だったら同じレベルの他のテストを試すことをおすすめします。