「英語検定の数が多すぎて結局何を選んだらいいかわからない」と悩んだことはありませんか?自分の知らなかった英語テストがあなたにぴったりだった、ということもありえるかもしれません。ここでは世界的に通用するものから、日本国内で有名なものまで代表的な様々な6つの英語能力試験をピックアップしました。この記事では主に各テストの違い、特徴を解説します。
さまざまな英語能力試験を理解しよう
自分に合った英語能力試験を決める前に、どのような試験があるのかを理解しておく必要があります。世界的に最も一般的に受験されているのは、国際英語力試験(IELTS)、外国語としての英語力試験(TOEFL)、Pearson Test of English Academic(PTEアカデミック)で、日本で一番受験者が多いのは実用英語技能検定(英検)です。それぞれのテストでリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのスキルの言語能力を評価します。さらに、その構造、形式、採点方法が異なっています。
TOEIC
TOEICは「Test of English for International Communication」の略で、日本語では国際コミュニケーション英語能力テストと言われます。英語のコミュニケーション能力を判定する世界160カ国で実施されている世界共通の基準テストです。オンラインで受験できる試験もあります。いくつか種類がありますが、「TOEICⓇ Listening & Reading Test」が最も受験されているテストで、時間は約2時間と短いのも魅力。
TOEFL
TOEFLは「Test of English as a Foreign Language」の略で、アメリカ合衆国の非営利教育団体「ETS」によって開発されました。英語を母国語としない人を対象とした英語能力測定テストで、海外の大学・大学院の授業で多く使われるアカデミックなトピックが多く、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4つのセクションから構成されています。このテストはオンラインで受験し、合計180分のテストがあります。
IELTS
IELTS(International English Language Testing System)は、米国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、および英国を含む英語圏の国々に留学、就労または移住を希望する人々の英語力を測定する、ハイステークスの英語試験です。IELTSはペーパーテストとコンピュータベースのテストで、ライティング、リスニング、リーディングのセクションはコンピュータで、スピーキングのセクションは対面式またはオンラインで行われます。数週間に1回の開催なので受験しやすく、試験時間は3時間です。
PTEアカデミック
PTE Academicもオンラインで受験し、スピーキング、ライティング、リスニングの3つの主要なパートで構成されていて、試験時間は合計3時間です。PTE Academicのメリットは年間360日以上受験日程が設けてあるので、日にちを選ばず受験できる点です。また、試験から5日後までにテスト結果を知ることができるので急いで結果を知りたい方におすすめ。受験資格は16歳以上で、日本では東京・日比谷と大阪・梅田2か所に試験会場があります。
英検(実用英語技能検定)
英検は、日本の財団法人が運営をしている英語検定試験です。英語のリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能が評価され、英検取得者は多くの高校・大学の入学試験や単位認定で優遇されることから、日本の小学生・中学生・高校生に最も受験されているテストです。点数ではなく、合格・不合格で判定され、一次試験は筆記・二次試験は面接と2日間で構成されています。
ケンブリッジ英検
ケンブリッジ英検は、英語の4つの基礎技能(スピーキング、リーディング、ライティング、リスニング)に加えて、”Use of English”という文法力を測るテストで受験者のレベルを図ります。試験時間が5時間と長めなので、知識の他に忍耐力と集中力が必要となってきます。他のテストと違い、スコアが生涯有効なので良い点がずっと自分の英語力の証明することができます。ただ、年に4回しか開催されておらず、英検と同じで合否で結果がでますが、結果まで6週間かかります。
まとめ
自分に向いている英語能力試験を選ぶのは、大変なことのように思えるかもしれません。受験に使う人は前もって入学条件を確認し、テストの難易度を調べ、自分の語学力レベルに最適なテストはどれかを判断しましょう。このような知識があれば、十分な情報に基づいて決断し、自信を持ってテストを選ぶことができますよ!