日本では様々な英語関連の資格試験がありますよね。そんな英語検定・試験も新型コロナウィルスの流行によるコスト増加を理由として、検定料が値上げされています。感染症予防対策で、従来とは違い午前と午後の部に分けられ、試験は人数を制限して実施されることが多くなりました。それによる人件費、そして原価コストの高騰によって全体的に1,000円以上の値上げが起こっています。さっそくチェックしてみましょう。
英検
英検は国内で人気のある英語能力試験です。幅広い年齢層が受験でき、合否で英語のレベルを評価されます。国内の中学校や高校を進学する際によく使われるテストです。
英検1級は、20年度の10,300円から、2021年に12,600円に値上げされています。2022年には11,800円に値下げされましたが、2020年と比べると1,500円の値上げです。本会場と準会場の差額が約2,000円ということで、2級以下を受験する場合は準会場を利用するのがおすすめです。
一次試験 | 本会場 | 本会場 | 準会場 | 準会場 |
二次試験 | 本会場 | 準会場 | 本会場 | 準会場 |
1級 | 11,800円 | – | – | – |
準1級 | 9,800円 | – | – | – |
2級 | 8,400円 | 8,000円 | 6,400円 | 6,000円 |
準2級 | 7,900円 | 7,500円 | 5,700円 | 5,300円 |
3級 | 6,400円 | 6,000円 | 4,700円 | 4,300円 |
4級 | 4,500円 | 4,500円 | 2,900円 | 2,900円 |
5級 | 3,900円 | 3,900円 | 2,500円 | 2,500円 |
TOEIC
IIBCが運営するTOEICは、合否ではなくスコアで評価する、アジア圏内で自分の英語能力を証明する際に用いられます。就職や昇進はもちろん、大学でもスコアが評価されることが多いテストです。
「TOEICこんな高かったっけ?」と驚いた方いるんじゃないでしょうか?TOEICは、2021年10月よりTOEIC Listening & Reading公開テストの受験料を改訂し、値上げしました。値上げ後のTOEICの受験料は7,810円。値上げ前の受験料6,490円と比較すると、1,320円値上がりしています(リピート受験割引価格は1304円の値上げ)。
試験の種類 | 受験料 | リピート受験(割引価格) |
---|---|---|
TOEIC Listening & Reading Test | 7,810円 | 7,150円 |
TOEIC Speaking & Writing Tests | 10,450円 | ― |
TOEIC Speaking Test | 6,930円 | ― |
TOEIC Bridge Listening & Reading Tests | 4,950円 | ― |
TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests | 9,350円 | ― |
TOEFL
日本の大学だけでなく、海外留学を考えている人におすすめなのがTOEFL。海外の大学・大学院の授業で多く使われるアカデミックなトピックが用いられる、グローバルな試験です。
2021年2月より、受験料がUS$235からUS$245に値上げされました。現在(2023/01/31)のレートが1US$=130円ですので、約1,300円の値上げです。105円の時でも約25,000円となかなかお高い試験でしたが、円安の今では3万超えということで、気軽に手を出しにくいテストとなりました。
試験の種類 | 受験料 |
---|---|
通常の申込 | US$245( 約31,938円* ) |
通常の申込(締切以降) | US$285( 約37,153円* ) |
IELTS
海外留学、就職のために英語力を証明する必要のある人、そしてイギリス、オーストラリア、カナダなどへの海外移住を考えている人に最適なテストがIELTSです。
IELTSの値上げはありません。IELTSのコンピューター試験の値段に差があるのは、もともとIELTSを運営する団体によって定める受験料と特典が異なるからです。つまり、予約するサイトによって値段が変わるということです。TOEFL同様、留学や海外進学に使われる正式な試験ですので、お値段は高めに設定されています。TOEFLはレートによって変わるので、円安の現在(2023/01/31)ではIELTSの方がリーズナブルになっています。
試験の種類 | 受験料 |
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アカデミック&ジェネラル ペーパー試験 | 25,380円 |
アカデミック&ジェネラル コンピューター試験 | 25,380円~27,500円 |
IELTS for UKVI | 29,400円 |
IELTS Life Skill | 20,500円 |
まとめ
レートによって変わるとはいえ、TOEFLが最も高い試験という結果になりました。どちらも海外に行く際に自分の英語能力を証明するために使われることの多い試験ですが、円安の今はIELTSの方がTOEFLよりも約6,000円もお得に受験することができます。どちらでも良い場合はIELTSを積極的に選びたいですね。
逆に最も費用面でハードルが低いのは英検・TOEIC。試験の種類によっては1万円以内で受験することが可能です。TOEICはテストの合否ではなく、点数によって自分のレベルを測るテストです。英検2級(高校卒業)以下のレベルに自分がいる場合、英検の準会場利用がお得ですが、英検準1級(大学中級)以上のレベルとなると、TOEICの方がリーズナブルに英語能力を証明することができますね。