英検S-CBTとは?
ライティング・リーディング・リスニング・スピーキングの4科目の試験が1日で終わる、コンピューターを使って受験する新しい英検の形式です。試験の実施方法には違いがあるものの、英検S-CBTで取得した級やスコアは、従来型の英検と同様に扱われます。また、試験の問題形式や難易度にも違いはありません。
※2021年3月までは従来の英検の他に「英検CBT」と「英検S-CBT」の2種類がありましたが、2021年4月からは名称が「英検S-CBT」に統一されました。
英検S-CBTのメリット
合否結果が早い
従来の英検では一次試験の約1ヶ月後に二次試験のスピーキングテスト(面接試験)があり、その約9日後に合否発表なので最初に受験してから1ヶ月半で結果がでます。それに対して英検S-CBTの場合、1日で試験を終わらせた後、結果発表は約1ヶ月後。従来の英検よりも交通費と会場に行く労力を節約することができます。
受験日が多い
英検S-CBTは従来の英検よりも多く、原則毎週土日に開催があり、試験会場によっては平日の受験も開催しています。それに対して従来の英検では年に3回のみ実施されているため、直近の試験への申し込み期限を過ぎてしまうと、次の試験まで最大5ヶ月程度の期間が空いてしまいます。
18時以降に受験ができる
英検S-CBTでは受験日だけでなく、試験時間も豊富なバリエーションがあります。従来の英検では午前かお昼の部しかなく、時間の都合がつけられない人もいたかと思います。しかし英検S-CBTの試験では平日は午後・夜、土日・祝日では午前・お昼・午後の開催があります。
午前 | 昼 | 午後 | 夜 | |
---|---|---|---|---|
平日 | – | – | 15:15 | 18:45 |
土日・祝日 | 9:15 | 12:35 | 15:55 | – |
待ち時間が減る
筆記用具を机の上にセットし携帯や勉強道具をしまうように指示された後、「結構待たされるな」と感じる人は少なくないのではないでしょうか?従来の英検の場合、着席してから試験開始するまでに40分の待ち時間が発生します。英検S-CBTの場合、集合時間から試験開始まで15分。無駄な待ち時間を減らすことができます。
テストセンターを指定できる
従来の英検では、準会場を使わない限り、申込後にあなたの住所を考慮した試験会場を協会が設定します。しかし英検S-CBTでは申込時にテストセンターを選ぶことが出来るので、全国約100箇所の中からあなたにとって行きやすい試験会場を選ぶことができます。
英検S-CBTのデメリット
3級〜準1級の受験のみ
コンピューターベースの英検S-CBTでは3級・準2級・2級・準1級の4つの級のみ受験可能です。また、準1級は基本的に土日のみになります。残念ながら1級を受験する場合はペーパーテストの英検しか選択できません。4級・5級の受験ではそもそもスピーキングテストが必須ではないので、スピーキングテストを受けない場合、英検S-CBTのメリットが薄くなるので従来の英検をおすすめします。
試験時間が長くなる
英検S-CBTではスピーキングテスト(面接試験)も筆記と一緒に実施するので、従来の試験よりも約10分程試験時間は長くなります。集中力は今までよりも必要になってきます。
リーディング ライティング | リスニング | スピーキング | 合計試験時間 | |
---|---|---|---|---|
準1級 | 90分 | 30分 | 15分 | 135分 |
2級 | 85分 | 25分 | 15分 | 125分 |
準2級 | 75分 | 25分 | 15分 | 115分 |
3級 | 30分 | 25分 | 15分 | 90分 |
検定料が割高
英検S-CBTの検定料はペーパーテストの英検よりも割高に設定されています。最小で100円、最大で2,900円の差額が発生し、準1級の人はかなりお得に、3級の人は少し高く感じる人も少なくないでしょう。
試験会場 | 一次試験 | 二次試験 | 準1級 | 2級 | 準2級 | 3級 |
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準会場① | 準会場 | 本会場 | – | 6,400 | 5,700 | 4,700 |
準会場② | 準会場 | 準会場 | – | 6,000 | 5,300 | 4,300 |
準会場③ | 本会場 | 準会場 | – | 8,000 | 7,500 | 6,000 |
本会場 | 本会場 | 本会場 | 9,800 | 8,400 | 7,900 | 6,400 |
準1級 | 2級 | 準2級 | 3級 | |
---|---|---|---|---|
英検S-CBT | 9,900円 | 9,000円 | 8,500円 | 7,200円 |
チャンスを増やして合格率をあげよう
- 第一回:4月~7月
- 第二回:8月~11月
- 第三回:12月~3月
上記の期間内で英検S-CBTでは最大2回の受験が可能です。つまり年6回の受験が可能なので、英検3回と英検S-CBTをどちらも受験すれば、受験のチャンスは年に最大9回まで広がります。まずは英検S-CBTを体験してみましょう!